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2020/04/25 17:00

セレクトショップ「Mana'olana」の運営をしております、株式会社LUYL(ライル)代表の布施田祥子と申します。

 

私は2011年、出産後大静脈血栓症と脳内出血を同時併発し意識不明となり、その後左半身に麻痺の障害が残りました。2015年には持病が悪化し大腸全摘人口肛門造設手術を受けました。私は突然2つの障害を負いました。そして、その時初めて障害当事者の選択肢の少なさを知りました。

 

病気やアクシデントで体の自由を失うことは、誰にでも起こりうる出来事です。そんな時、それまでの自分をあきらめることなく生きられたらどんなに励みになることでしょう。

 

障がい当事者となった私は外出時、歩行を支える「下肢装具」の着用が欠かせなくなりました。下肢装具とは、脳卒中などの病気や怪我によって動きにくくなったり筋力が落ちた脚を、固定したり、サポートするもの。足の機能を補い、転倒や足の変形を予防するために使用されます。


機能面では素晴らしいのですが、これをつけると履ける靴が限られてしまいます。私には障がい者用の布製の靴か、スニーカーという選択肢しか残されませんでした。

 

小さい頃からファッションに興味があり、社会人になって憧れていた世界に入ることができました。中でも靴が大好きで、毎日その日の服装に合わせて靴を選び、様々なコーディネートで、自分らしいオシャレを楽しんでいました。


けれど、そんな楽しい日々は、あの日を境に消えてしまいました。それまで100足近く持っていた靴のほとんどが履けなくなってしまったのです。

 

体の自由さを失うとともに、オシャレをする自由をも諦めなくてはならないのでしょうか?

 

世界中を探しても履きたい靴、履ける靴がないのなら、自分が作ろう!「下肢装具を着けていてもオシャレに履ける靴」今まで誰も作ったことがないのなら、私が作ればいいんだ!

 

そう考えたのが、Mana'olanaを立ち上げたきっかけです。Mana‘olana(マナオラナ )は「自信・希望」を表すハワイ語です。

 

自分の好きなものを身に着けたり、好きな場所へ行ったり、何かひとつ心をワクワクさせるものや笑顔になれることがあれば、自分に自信が持てる。そして希望をもって外の世界に1歩踏み出せる。そんな思いが芽生えてくることを願ってつけました。

 

このブランドを通じて多くの人の心の後押しをしたい。そして、誰にとっても「選択肢のある日常」が当たり前になる社会を創りたい。


そのためにセレクトショップ「Mana'olana」はこれからもオシャレで素敵な選択肢を増やしていきます。